国立大学の附属図書館に行こう

2019/12/06
国立大学の付属図書館は一般にも公開されていて自由に閲覧と貸し出しが行えます。
日本国民であるので、当然の権利なのかも知れませんが、特に医学雑誌などの専門書の閲覧は重宝します。
組織を離れ独立するとこのような情報入手には苦労を強いられ、国立大学の付属図書館の存在は非常にありがたいと感じます。

国立大学など公立大学の図書館は一般にも公開されていて自由に閲覧し、貸し出しも行っています。それも利用料は無料。

特に医学・薬学関係など特殊な分野の雑誌類は通常では入手が難しく、国立大学の図書館は非常にありがたい。

今回、とある原稿依頼を受けて、引用文献をPubMedで繙きましたが、オンラインでは原著入手がままならず、出版社のサイトから注文しようとしたら1文献$35。貧乏な私には支払い能力はありません。そこで、近くの岡山大学の収蔵リストを調べるとあるとのことなので早速赴いて閲覧。

まずは利用者カードの作成

利用に当たって、まずは利用者カードの作成を入り口で行います。

身分を証明する免許証などの提出が必要となります。

図書館は広い閲覧室、しっかりと整理分類された書架がありますが、携帯などでの写真撮影は著作物の撮影と咎められる恐れがあるため控えました。

入手した論文です

1988年のLANCET。10円/ページにて図書館に設置のコピー機で入手できます。

論文内容は急性心不全患者17,187名を対象に血栓溶解剤と経口アスピリンの血管死亡率減少効果を検討し、経口アスピリンはプラセボに対して明確な有効(p<0.00001)を示したというもの。

さらに、本研究論文の考察において「患者の誕生星座のサブグループ解析を行った結果、双子座と天秤座以外の星座では明確にアスピリンの有効性が示されてにもかかわらず、双子座と天秤座ではアスピリンが悪影響を及ぼしていた」という偽陰性の発生事実を紹介しています。

サブグループ解析の問題点を注意喚起する目的に使用予定です。

図書館の周りの木々も紅葉

岡山大学医学部は歴史があり敷地も広大。多くの木々も茂っています。調度紅葉の時期で趣がありました。